正式オファーを出すまでの2時間の会話

『キャプテン翼』の主人公・大空翼の名言「ボールはともだち」をモットーとする南葛SCにとって、パスをつないで創造性豊かなサッカーを見せてきた風間監督は打ってつけな存在だ。ただ関東リーグ1部のチームに、日本屈指といわれる名指揮官が監督として就任するのか―。困難なミッションに思えたが、岩本GMは好機を見逃さなかった。

――風間監督との交渉は大変でしたか。

最初に一報を入れたのは昨年の8月頭でした。風間さんも忙しくて、改めて8月の最終週に連絡することになりました。その後、9月頭に静岡でお会いして、2人でじっくりと話をさせてもらったんです。

最初の2時間くらいは、風間さんの最近の活動や考え方を聞かせてもらいました。そこで個人的に思ったのが、風間さんはこれまでの経験から、例えばバルセロナのようにアカデミーとトップチームが同じスタイルを追求する組織作りに興味があるのではないかということでした。

日本屈指の指揮官と称される風間監督(写真Getty Images)

――確かにアカデミーとトップチームが同じコンセプト、メソッドでやっているチームは少ないですよね。

また風間さんのもとには、海外からたくさんのオファーが届いているそうです。「アカデミーを見てほしい」「メソッドを教えてほしい」と、指導者のノウハウを求める声が数多く来ており、中には興味深い話もあるそうです。僕としてはこのあたりのことも踏まえた上で、正式なオファーを出しました。