欧州に遠征し、連戦を戦った今月のなでしこジャパンこと日本女子代表。

FIFAランキング8位のなでしこは、24日に行われたイタリア戦は2-2の引き分け。

そして、28日にはノルウェーとの親善試合を戦ったが、0-2で敗れた。

スペインで行われた試合は前半28分にノルウェーが先制。さらに、後半7分にも追加点を奪うとなでしこに得点を許さず。

この試合はラ・リネアのエスタディオ・ムニシパル・デ・ラ・リネア(収容人数10,800人ほど)で行われた。

ノルウェーの公共放送『NRK』によれば、この日の観客者数は38人だったそう。実際、試合中継で写った観客席は空席だらけだった。

そうしたなか、『RB』は、こう伝えていた。

「NRKの解説者が映像に激怒、『衝撃的だ』。

解説者カール・エリク・トルプはノルウェー代表戦で見たものが気に入らなかった

ノルウェー女子代表選手たちにとって、世界ランキング8位の日本を『ホーム』で下したのは素晴らしい一日となった。だが、実は中立地スペインで試合は行われた。

ノルウェーは、合宿地をより南に移すことを決め、火曜の試合をスペイン南岸の空っぽのスタンドで戦った。

これにNRK解説者のカール・エリク・トルプは呆れ果てて首を振っていた。試合の合間に映し出された空のスタンドの映像に身震いしていた。

スポーツ的観点からすれば、監督がしっかり準備したい気持ちは理解できる。いい練習施設、よりよい気候。でも、ノルウェーサッカー協会には『ちょっと待て、我々は君たちを見せなきゃいけない。ノルウェーで見せなきゃいけない』と言う大人はいないのか。

正直、考えれば考えるほどかなり衝撃的だ。もし、そこで練習するなら、それをしてから、トロンハイムなど地元に戻って、5,000人~10,000人の夢見る若いサッカー選手たちに見せるべきだった。観客がまったくいないじゃないか」

中立地ではなく、地元ノルウェーで試合を開催するべきと指摘していたようだ。

なお、41歳のカール・エリク・トルプは、ノルウェーの元男子サッカー選手。試合中の心停止で引退を余儀なくされた後は、解説者として活動している。

一方、ノルウェー女子代表のジェマ・グレインジャー監督は「来週、(スペインの)マルベリャは気温25度だけど、オスロは5度。なので、トレーニングの場として、マルベリャに来たいと思うもの」とコメント。

新生なでしこジャパンで輝く日本人女子スター5人

日本戦で2ゴールを決めたシグネ・ガウプセットは「とても楽しかった。強い相手と対戦して勝てたのはよかった」としつつ、「(38人ではなくより多くのホームサポーターの前でプレーしたかったか?)もちろん、そう。いつだってそうしたい。でも、それと同時にしっかり練習して、一緒に取り組むのも大事。ここでプレーして練習できたのはよかった」と述べていた。

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