前田大然、旗手怜央、山田新、稲村隼翔の日本人4選手が所属するスコットランドの強豪セルティック。

リーグ5連覇を目指した今シーズンは開幕から低調が続いており、26日のハーツ戦に1-3で敗れると、28日にブレンダン・ロジャーズ監督が辞任した。

今後は、かつてセルティックを指揮したこともあるマーティン・オニール監督が暫定指揮官を務める。

昨シーズンのセルティックは、得点源だった古橋亨梧が1月に退団するも、前田が33ゴールと得点を量産した。

その前田はこの夏に移籍を志願していたものの、セルティックは放出を認めず。その移籍騒動の影響から前田は調子を落としており、チームも得点力不足に喘いでいる。

英各紙は、セルティックの補強や現状についてこう指摘していた。

『BBC』

「セルティックのモデルは長年にわたり極めてうまく機能してきたが、最近は大きな機能不全に陥っている。

基準以下の選手が獲得されており、レベルに達していない。失敗については、多くの責任が問われるべきだ。

古橋(現バーミンガム)、マット・オライリー(現マルセイユ)、リエル・アバダ(現シャーロットFC)、ニコラス・キューン(現コモ)はクラブにとってXファクターとなる存在だったが、もはやそのクオリティはない」

『Guardian』

「セルティックのスカッドは退化している。この状況がロジャーズ監督にとって少しでも魅力的なものだったとは信じるのはナンセンスだ。

夏の移籍市場で獲得した山田や稲村らはほとんど出番がない。前田大然は、セルティックに代役がいないという理由で、ブンデスリーガへの移籍が実質的に破談した影響を明らかに受けた」

『Independent』

「ロジャーズ監督は、クラブがスターFW古橋の後継者を確保できなかった上、ウィンガーのジョタが長期離脱した後にキューンまで売却したことについて、苛立ちを露わにしていた。

(CL予選)カイラト戦前の攻撃陣補強は、山田だけだった。彼は(今季)Jリーグ21試合でわずか2ゴールしか記録しておらず、加入後2か月間は出場機会がなかった」

セルティックのチームマネージメントは破綻しつつあり、チームは弱体化しているとのこと。

なお、今年7月に日本代表デビューした山田は、2024年にJ1の川崎フロンターレで19ゴールと活躍したが、今シーズンは移籍するまでのリーグ戦21試合で2ゴールに留まっていた。

ただ、7月にセルティックに移籍した後、8月上旬には試合に出ている。同じく7月にアルビレックス新潟から移籍したものの、8月末まで出番がなかった稲村と混同しているのだろうか。

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いずれにしろ、今シーズン加入した山田と稲村は、UEFAヨーロッパリーグの登録からも外れており、出場機会に恵まれていないのは確かだ。

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