J1の横浜F・マリノスは28日、西野努スポーティングダイレクターが2025シーズンをもって契約満了となり、来季の契約を更新しないことになったと発表した。

西野氏は1971年生まれの54歳。奈良県屈指の進学校である奈良高校から国立の神戸大学を経て、1993年に浦和レッズでプロ入り。DFとして活躍し、1998年には日本代表候補にも選出された。

2001シーズン最後に現役を退くと、イギリスのリヴァプール大学へ留学してMBAを取得。サッカー関連の活動のほか、2008年には産業能率大学の客員教授に就任し、2016年から2019年にかけては情報マネジメント学部の教授も務めた。

2019年11月に古巣浦和のテクニカルダイレクターに就任すると、当時日本代表の主力だったDF酒井宏樹に加え、北欧からFWキャスパー・ユンカーやDFアレクサンダー・ショルツなど現地のリーグMVP級選手を補強。2022シーズンに3度目のACL制覇を達成するチームを作り上げた。

2024年4月に浦和を退団し、同年8月にシティ・フットボール・グループ(CFG)へ加入。そこからの出向に近い形で今季、横浜F・マリノスのスポーティングダイレクターに就任したが、チームは開幕から低迷。2度の監督交代(スティーブ・ホーランド→パトリック・キスノーボ→大島秀夫)でJ1残留争いを余儀なくされていた。

以下は退任が決まった西野氏のコメント。

「シーズン中のため、コメントや総括はシーズン終了後にあらためてお伝えさせていただきます。

ホームゲーム1試合を含め、残り3試合、まだ何も終わっていません。全力を尽くし、チームとともに最後まで戦い抜きます。

クラブを支えてくださる皆さまの熱いご声援が、選手たちにとって大きな力となります。どうか引き続き、熱いご声援でチームへの後押しをお願いいたします」

横浜F・マリノス、「歴史上最強の外国人選手」はこの5名!

現在17位の横浜F・マリノスは次戦、11月9日(日)に3位の京都サンガF.C.とアウェイで対戦する。

【Qolyインタビュー】遠藤康さんの新たな挑戦を追う。現役引退後は「自分にしかできないことをすごくやりたい」