日本代表の上田綺世と渡辺剛が所属するオランダの名門フェイエノールトは、リーグ開幕9試合で8勝1分と好調だった。
そのなかで、上田は11ゴールと得点を量産しており、得点ランキングを独走中。
ただ、フェイエノールトは26日に行われた昨季王者PSVとの大一番に2-3で敗れ、初黒星を喫した。
日本人コンビは揃ってフル出場したが、上田は無得点。
フェイエノールトのレジェンドOBであるウィム・ファンハネヘムは、『Willem and Wessel』で上田らが自己中心的なプレーをしていたと指摘したそう。
「我が日本の友人(上田)はいいプレーをしていた。彼はチームメイトに助けられてきた。でも、今の彼は周りを見ていないことが目立ち始めている。
彼は『自分がゴールを決めなきゃ』とばかり考えている。2回連続でボールを離して、ゴール前にいる誰かにお膳立てすることもできたはずだ。
彼自身もゴールを決めているし、みんなも彼に自信をつけさせようと全力を尽くしているのに、今はこんなことをしている」
試合序盤、上田は完全フリーになっている味方にパスを出さない場面があり、そのプレーについて苦言を呈していたようだ。
81歳のウィム・ファンハネヘムは、フェイエノールトで通算370試合以上に出場したレジェンドで、オランダ代表として1974年W杯、1976年EUROに出場した。引退後はフェイエノールトの監督を務めたこともある。
また、PSVのOBであるレネ・ファンデルハイプとウィム・キーフトの元オランダ代表コンビは、『KieftJansenEgmondGijp』で、上田のプレーについてこう語っていた。
「上田のプレーの速さには本当に驚いた。本当に衝撃を受けた」
「そうだね。でも、彼は『調子がいい、今が自分のチャンス、自分だけに集中している』と考えていたように思えた。3分も経てば、(味方に)パスを出さないといけないだろう?ストライカーは『好調なので、今日もいいプレーになる』と考える。すると、固執しすぎて全体を見失ってしまう」
上田のプレーを評価しつつ、好調なだけに自分本位のプレーに固執していると指摘していたようだ。