2022年2月に起きたウクライナに対する軍事侵攻の影響で、ロシアはFIFAやUEFAから制裁処分を受けており、ロシアチームはW杯予選やUEFAコンペティションに出場できない状態が続いている。

そうしたなか、『TASS』などがロシアで起きたショッキングなニュースを伝えた。

ロシアの強豪サッカーチームであるゼニト・サンクトペテルブルクに所属するアンドレイ・モストヴォイが誘拐未遂事件に遭い、27日に当局は複数の容疑者を拘束したことを発表したという。

モストヴォイは27歳のロシア代表FW。23日に自宅近くで襲われて拉致されかけたものの、なんとか撃退すると警察に通報した。

その2日後、トヨタ・ランドクルーザーに乗った襲撃犯が下院議員の義理の息子である実業家を恐喝目的で拉致し、銃を突きつけたうえで1000万ルーブル(約1772万円)の身代金を要求。だが、警察当局は犯人グループの車両をマークしており、翌日に容疑者らを逮捕した。

モストヴォイの誘拐未遂事件と実業家誘拐事件は同一犯の犯行とされており、拘束されたのはサンクトペテルブルクの大学2年生ら。

モストヴォイは誘拐犯たちによって車両に引きずり込まれそうになったが、元プロホッケー選手の友人アレクサンドルさんとともに撃退したという。

アレクサンドルさんの母親によれば、2人はテニス帰りだったそう。友人のアレクサンドルさんは、ボクシング界からスカウトされそうになったこともあるとのことで、素早い反応で誘拐犯に対処したとか。

彼は「アンドレイが精神的に無事でよかった」と語っていたそうで、実際、モストヴォイは、26日のディナモ・モスクワ戦でゴールを決めて、2-1の勝利に貢献している。

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ちなみに、アンドレイ・モストヴォイと、元ロシア代表の10番アレクサンデル・モストヴォイに血縁関係はないそう。

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