仁川ユナイテッドは26日、慶南FCに3-0で勝利して、リーグ戦3試合を残してKリーグ2(韓国2部)優勝を達成。
1年でのKリーグ1(韓国1部)復帰を果たした。
今季、圧倒的な強さで同リーグを席巻した仁川。チームを率いる指揮官は、かつてサガン鳥栖やセレッソ大阪、ジェフユナイテッド千葉で指揮を執った経験を持つユン・ジョンファン監督だ。
韓国メディア『MKスポーツ』によると、同指揮官はJリーグ、Kリーグでタイトルを獲得した史上初の韓国人監督になったそう。
2011年に当時J2の鳥栖の監督に就任したユン監督は、就任初年度でクラブ史上初のJ1昇格に導くと、2017年には現役時代に全盛期を過ごしたC大阪の指揮官に。
C大阪就任初年度はリーグ戦3位でフィニッシュして優勝を逃したが、天皇杯では横浜F・マリノスを延長戦の末に破り、同クラブを43年ぶりの天皇杯優勝に導いた。
同シーズンの終了後にはJ1年間最優秀監督に選ばれた。
2023年に母国Kリーグ1の江原FCの監督に就任すると、昨季はKリーグ1では予算規模が小さい江原をAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)出場圏内の2位に躍進させた。
今季は2部へ降格した仁川で指揮を執り、ここまでリーグ戦36試合23勝8分5敗と圧倒的な強さで優勝まで駆け抜けた。
これまで多くの韓国人監督がJリーグで指揮を執ってきたが、日本と韓国でタイトルを獲得した指揮官はユン監督ただ一人だ。
この快挙にユン監督は「Jリーグでも優勝して年間最優秀監督賞を受賞し、昨季Kリーグでは準優勝(リーグ戦2位)の後、同じ監督賞を受賞しました。
優勝は本当に簡単じゃない。(Kリーグでも)優勝できて光栄です。こんなにいいチーム、選手たちと一緒にいられて感謝するばかりです」とよろこんだ。
来季は再び1部での戦いになる。それでも同監督は「次のシーズンの構想はもう少し悩むべきだと思う。残り試合をおろそかにするつもりはない」と、今季終了まで全力で戦う意向だ。