この夏にドイツ1部ボルシアMGからオランダのアヤックスに移籍した日本代表DF板倉滉。

アヤックスはオランダのレジェンドである故ヨハン・クライフらを輩出してきた国内屈指の名門クラブだ。彼らは28歳の板倉を獲得するために1050万ユーロ(約18.2億円)ほどの移籍金を支払ったとされている。

板倉はアヤックスでここまで9試合に出場。ただ、ジョン・ハイティンハ新監督が率いるチームは、国内外で不安定な戦いを続けている。リーグ戦では10試合で5勝4分1敗の4位、UEFAチャンピオンズリーグでは3連敗で最下位に沈んでいる。

そのなかで、板倉にも批判の矛先が向けられつつあるようだ。『SoccerNews.nl』は、「アヤックスで板倉に衝撃」として、先発の座を失う可能性を指摘している。

ハイティンハ監督は、4-3-3か4-2-3-1システムを用いており、センターバックは主に板倉、ヨシップ・シュタロ、ユーリ・バースらが起用されてきた。

アヤックスOBの元デンマーク代表FWケネス・ペレスは、「板倉、シュタロ、バースを比較する時、外国なら板倉とシュタロを選ぶだろうが、オランダはディフェンダーを見る目が非常に独特。『ボールを持った時に何ができるか?』だ。守備ができてもおまけ程度だ」と話していたという。

オランダではディフェンダーにもボールスキルが求められるとのこと。 板倉は、守備的MFでもプレーできるほどの足元の技術を持つが、シュタロとバースもボールプレーを得意としている。

オランダメディア『Footballtransfers』も「1000万ユーロ超の移籍金で板倉を獲得したアヤックス、またしても失策に直面。板倉の物語はこれで終わりか」と現状を伝えている。

とはいえ、10試合も出場していない段階では、いくら何でも時期尚早のはず。国内屈指の名門であるアヤックスは、それほどプレッシャーが厳しいということだろうか。

DFなのに足元のテクニックが抜群だったスター7人

アヤックスは、11月1日の次節でヘーレンフェーンと対戦する。

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