日本代表DF伊藤洋輝が所属するバイエルン・ミュンヘンは、ドイツの世界的強豪クラブだ。

そのバイエルンは、25日にジェローム・ボアテングについての声明を発表した。

「今週、バイエルンとジェローム・ボアテングの間で建設的な話し合いが行われ、彼はバイエルンのインターンシップに参加しないことが決まった。

ジェロームはバイエルンに強い愛着を感じており、彼をめぐる議論によってクラブが損害を被ることを望んでいない」

37歳のボアテングは、かつてバイエルンでも活躍した元ドイツ代表のスター選手。今夏に現役を引退した後、古巣バイエルンに戻ってコーチ研修を始める予定だった。

ただ、『TZ』によれば、彼がバイエルンでインターンシップを行うことが発表された後、ファンから強い反発が起きていたという。

バイエルンサポーターは今月のドルトムント戦で「我がクラブに品性下劣な者の居場所はない。ボアテングにも居場所はない!」、「加害者への舞台はない。ボアテング、出て行け!」などの横断幕を掲げていたそう。

クラブもボアテング自身も、これほど強い反応は予想していなかったようで、11月2日の年次総会でやり玉に挙げられる前に研修を取りやめることになった。

ファンからこれほど強い反発が起きた理由は、ボアテングの女性をめぐる問題にある。

彼と2019年から交際していた女性が2021年2月に自殺。その後、ボアテングは2024年に元恋人への傷害罪でミュンヘン第一地方裁判所から法的な警告措置を受けたが、前科はついていない。

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異母兄弟であるケヴィン=プリンス・ボアテングは「長い間、ジェロームとは距離を置いている。自分はドイツの法律を尊重しているし、女性への暴力を嫌悪している。弟の行為には共感しない。だから、彼とはもはや何の関係もない」として、2021年にジェロームとの絶縁を宣告している。

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