前リヴァプール(プレミアリーグ)監督のユルゲン・クロップ氏が、母国ドイツのFIFAワールドカップ(W杯)における成績を予想した。

ユリアン・ナーゲルスマン監督の下、2014年以来5度目となるW杯優勝を目指しているドイツ代表。ワールドカップ欧州予選では、グループAを4戦3勝1敗の成績で首位を走っている。

好成績を収めるドイツ代表に対してクロップ氏は「彼らは本当に素晴らしいチームだと思う。特に負傷選手が全員復帰したいま、それはなおさらだ」と『Bild』に語った。

しかし「大会に出場するからには必ず勝たなければならないという考えは捨てるべきだ」と過度な期待をするべきではないとも呼びかけている。

「なぜこのような状況になるのか、そしてなぜ準決勝や準々決勝で敗退したらすべてを考え直さなければならないのか、正確な理由は分からないし、理解もできない。フランスやスペインなど、他の国はそんなことをするほど強くない。あるいは、イングランドも近年、彼らの持つ戦力でもっと多くの勝利を収めることができていたはずだ」

各国代表の成績やパフォーマンスを比較した上で、W杯制覇は簡単なことではないと語ったクロップ氏。ナーゲルスマン監督が率いるドイツ代表を長期的に見守る必要があると口にしつつ、来夏に迫ったW杯の成績を予想した。

「まず第一に、選手たちの質、特に監督の質は十分に高いと確信しているから、心配はしていない。だからこそ私は非常に楽観的だが、それでも私が『この大会で(ドイツが)優勝できると言うことはないだろう」

2008年から2015年まで率いたブンデスリーガのドルトムントでは元日本代表MF香川真司らを指導したクロップ氏。その後、リヴァプールの監督に就くと、日本代表MF遠藤航や南野拓実を指導し、プレミアリーグ制覇やUEFAチャンピオンズリーグ優勝などを成し遂げた。

香川真司とプレーした「最強の同僚セントラルMF」5選手。ドルトムント、ユナイテッドで…

今年1月からはレッドブルのグローバルサッカー部門の責任者として活躍している。

【Qolyインタビュー】遠藤康さんの新たな挑戦を追う。現役引退後は「自分にしかできないことをすごくやりたい」