元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は24日、自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新。

14日に日本代表が歴史的勝利を挙げたブラジル戦に出場したDF谷口彰悟を絶賛した。

日系ブラジル人の闘莉王氏は留学生として来日し、2001年にサンフレッチェ広島でプロデビュー。2006年に日本代表入りし、2010年の南アフリカワールドカップに出場した。

現役引退後はYouTubeで日本サッカーに対する提言を発信している。

14日のブラジル戦ではセンターバックとして先発出場した谷口について、闘莉王氏は「ブラジル相手でもラインコントロールが見事でした!」と絶賛。「10.0」の高評価をつけた。

同氏は「ボールにプレッシャーがかかっている状況であれば、ラインを上げる。プレッシャーがかかっていない状況であればもう少し引いてスペースを潰す。ここも森保(一)監督の腕の見せ所でもあった」と、DFとしての視点でパラグアイ代表戦からの修正点を分析した。

さらに闘莉王氏の谷口への絶賛は止まらない。

「ヴィニシウス・ジュニオール、ルイス・エンリケはめちゃくちゃ一対一が強い。マルティネッリもスピードスターですよ。その中でもなかなか(相手に)裏を取らせなかった。あの2失点はラインコントロールの問題ではない。これをまず言わなくちゃいけない。最後の最後まで跳ね返す力。キャプテンにふさわしいリーダーシップの取り方。谷口選手は素晴らしいプレーをしてくれましたね」

谷口は昨年11月に左アキレス腱断裂の重傷を負い、長期離脱を余儀なくされた。

同選手にとってブラジル戦は、実に364日ぶりの日本代表での出場だった。長い間代表チームの活動から離れていた谷口だが、ブラジル相手に落ち着いた守備を見せ、チームの勝利に貢献した。

闘莉王氏は「安定感が違う。ここぞというところで必ずやってくれる。ポジショニングと落ち着きが違う」とし、「僕が監督だったら(ワールドカップに)連れて行きます」と谷口を高く評価した。

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現役時代は日本代表の闘将としてディフェンスラインを支えた闘莉王氏に絶賛された谷口。ワールドカップ本大会でも落ち着いた守備で日本を優勝へ導いてくれるだろうか。

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