かつて東京ガスサッカー部初の外国籍選手として活躍し、後に鹿児島実業高校でフィジカルコーチを務めたブラジル人指導者ゼ・カルロス氏が、日本時代を振り返った。
ゼ・カルロス氏は1958年生まれの67歳。名門サントスでデビューした守備的MFで、様々なクラブを渡り歩いた後、1990年に東京ガスサッカー部に加入した。
1992年までプレーした後ブラジルに帰国するも、2年後に再び日本へと戻り、鹿児島実業高等学校でフィジカルコーチを務めたほか、教師として外国語の授業も受け持っていた。2010年に退任するまで15年以上指導を行い、遠藤保仁ら様々な選手の育成に関わった人物だ。
現在は故郷のポウゾ・アレグレでスポーツ副長官を務め、若いアスリートたちを支援する活動や社会プロジェクトに従事しているという。
67歳になったゼ・カルロス氏は今回『3° TEMPO』のインタビューに応じ、以下のように話していたとのこと。
「1995年のことを覚えている。ある日本の役員が私に『50年後には日本は世界チャンピオンになるだろう』と言ったんだ。そして彼らはただ口でそう言うだけでなく、粘り強く、未来を見据えて努力を続けている。女子の代表チームはすでにチャンピオンに輝いているしね。
サッカーを始めたころから見守ることができて嬉しかった選手が、遠藤保仁だ。彼は3回もワールドカップに出場した。彼が成長する姿を見られて、本当に誇りに思うよ。日本は『サッカーは忍耐によって築かれる』という好例を見せてくれている」
日本サッカーのこの30年での成長を称えたゼ・カルロス氏。
福田師王も続け!鹿児島県出身のサッカー選手で「歴代ベストイレブン」を選んでみた
また、鹿児島実業時代の教え子で、ワールドカップに3大会連続出場し、日本代表152試合15得点を記録した遠藤の活躍を喜んでいた。