2000年から4シーズンに渡ってチェルシーでプレーしたことで知られるデンマーク代表FWイェスパー・グレンケア。48歳になった彼は、現在サッカーから離れて建設業に従事しているという。
2002年と2010年のワールドカップにも出場するなど長く存在感を示した名選手で、2011年に現役を引退してからはメディアでの解説者として活動したものの、2017年にうつ病と診断された。
2019年のインタビューで「自分が限界を越えそうになっていたとは思わなかった。ストレスと燃え尽き症候群で体調を崩し、頭痛を抱えて壁をずっと見つめていた。発疹も出て、髪の毛も抜けて、視力も低下していた」と語っていた彼は、その後9ヶ月もの休養を必要としたという。
さらに3年以上の抗うつ剤による投薬治療を経て回復したあとは、なんと建設業に転職していたとのこと。
『The SUN』によれば、グレンケアは現在の状況について以下のように話し、穏やかな生活をすることに成功しているという。
「今はとても気分がいいよ。デンマークのオーフスに住んでいて、いい生活を送ることができている。サッカーの世界からは遠く離れているよ。
なにか新しいことに挑戦したかったので、今はアパートの建築やリフォームに携わっているんだ。以前やっていたこととは全く違うものだけど、現役生活の最後の数年間にやろうと思っていたものでもある。ただ、そのときはテレビの解説者として働くようになったけどね。
今は自由な時間を楽しんでいるよ。選手のときは問題になることもなかったが、今はギリギリまで予定がわからない日々を過ごしている。
サッカー選手は常にとてもいい環境にいられるが、結局は孤立してしまうものなんだ。今はとても控えめに過ごしているので、他のことにも取り組めるようになった。
スキーに行ったり、パデルをしたり、旅行へと行ったり…サッカーをしていた頃にはできなかったものばかりだよ」
引退後に「意外な普通の仕事」に就いた名選手たち。画家、俳優、警察官…
解説者として12年間働いたものの、メディアの世界では精神的に苦しい日々を過ごしていたグレンケア。建設業という新しい仕事に就くことにより、そのストレスから離れられたそうだ。