成し遂げれば代表史上初となる、世界王者への挑戦権をスペインが獲得した。

互いに攻撃的なチーム同士の対戦ということで、創造性溢れる魅力的な試合が期待されたが、ピッチがボールの走りにくいコンディションであったということと、「負けたくない」という意識が悪い意味で前に出過ぎてしまい、動きが少ない試合展開に。後半に入り、徐々にリスクを負ったプレイが増え始めたが、ゴールもセットプレイからプジョルが決めたものだけであった。

攻撃面よりも守備面のほうが目立ち、面白みは少なかったかもしれないが、スペインがこのような拮抗した試合を制するようになったということは彼らのバイオリズムは復調気味とは言えるかもしれない。両者共に世界王者未経験のオランダとスペインの間で行われる決勝戦が、スペクタクルな試合展開になることを祈りたい。