サッカー界を代表する個人賞であるFIFA年間最優秀選手賞とバロンドールが統合される事が発表されて数日が経過。早くも「第1回のFIFAバロンドールの受賞者はオランダ代表MFのウェズレイ・スナイデルで決まり」と一部のサッカーファンの間で囁かれている。

スナイデルの2009-2010シーズンの活躍とワールドカップ南アフリカ大会での活躍は傑出している。所属クラブであるインテルではUEFAチャンピオンズリーグ、国内リーグ、国内カップ戦の3冠を達成。その原動力がスナイデルであった事は言うまでもない。チャンピオンズリーグとワールドカップという2つの大会に参加した選手は数多いが、両方を制覇する可能性を秘めた選手はスナイデルだけ。ワールドカップを制覇すれば、スナイデルの初代FIFAバロンドール獲得は決まったと見るサッカー関係者も多い。

スナイデルの今回のワールドカップにおける活躍も目覚ましいものがある。準決勝までの6戦全てに先発して5ゴール。6戦中4戦でFIFA.com選定のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。また、日本戦を含む3試合で決勝点を奪っている。FIFAが今大会より採り入れたカストロール・ランキングのインデックスでは現在6位とまずまずの順位であるが、オランダが初めての世界王者に輝いた場合、スナイデル以外にMVPを獲得する選手はいないだろう。

スナイデルがデビューしたのは2002-2003シーズン。当時、私の友人がエールディヴィジに注目しており、「背は低い方であるが、右足でも左足でもセットプレーを蹴る事ができ、機能的な動きのできる選手であり、ひさびさにとんでもない選手が現れた」と評していた事を今でも覚えている。当時のアヤックスではラファエル・ファン・デル・ファールトやズラタン・イヴラヒモヴィッチが中心選手であったが、試合の途中から登場するスナイデルは、明らかに周囲と違う才能を放っていた。

あれから約7年。レアル・マドリーの10番を背負い、インテルで3冠の原動力となあるなど、スナイデルは大きな成長を遂げた。近年のサッカー界では、ずば抜けたテクニックを有する選手が個人賞を受賞してきたが、スナイデルの様に他人も輝かせる事ができる選手が輝くのは、サッカー界の未来を指し示しているのかもしれない。


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