| South Africa | 0 | 0-1 0-2 | 3 | Uruguay | 
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| 得点者 | 24' 80' 90'+5 | フォルラン フォルラン(PK) A・ペレイラ | 
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| FIFA.com 選定 | Qoly.jp 選定 | |
| フォルラン(ウルグアイ) | フォルラン(ウルグアイ) | |

開催国南アフリカがウルグアイに敗れ、決勝トーナメント進出は厳しくなった。敗因は、ウルグアイが完璧に南アフリカを研究した上で組んできた戦術に対し、最後まで全く対抗策を打ち出せなかったことにある。
強みであるサイドアタックは、ウルグアイのサイドバック、ボランチ、ウイングの3人で受け渡しながら守る守備システムに完敗。そしてトップ下のフォルランが守備に積極的に参加しないことによって、強みでない中央から攻撃を「組み立てさせられた」。そして引いた最終ラインとボランチによって攻めを遅らされ、苦し紛れに送るパスをカットされ攻撃を封じられた。さらに、中央でボールを奪われれば守備を半分免除されていたフォルランにバイタルエリアを突かれ、サイドで奪われればサイドバックの裏にスアレスやペレイラ、カバーニが飛び出してくる。彼らの力を押さえる術を南アフリカのディフェンス陣は持っていなかった。
また、前半20分辺りにカバーニが守備のタスクを無視したポジショニングをし始めたことで南アフリカが持ち直した時間はあったのだが、24分にフォルランのミドルシュートがマクーナの背中に当たって不運な失点を喫したことで流れを断たれたのも大きかった。リードを得たウルグアイは攻撃参加を控えるようになり、カバーニも役割を思い出したのである。
ペースを掴めない南アフリカは攻撃が機能しないまま、76分にフォルランのシュートのこぼれ球に詰めたスアレスと接触したクーンが退場となり、フォルランにだめ押しのPKを決められてしまう。さらにロスタイムにもコーナーキックから失点を重ね、結局は3失点での大敗となった。
南アフリカは開幕戦でスタメンが万全で研究されていない場合の強さは見せたが、今回は研究された時の弱さと戦術の幅の狭さを露呈した。また観客の諦めが早く、逆転を目指すチームに後押しもなかった。開催国にとってはあまりに残念で、あまりに次節が不安になる試合であった。
 
				



 
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